温泉が噴き出す
北海道の町で
海の幸三昧旅
一味違う北海道!温泉が噴き出す鹿部町で 海の幸三昧ひとり旅

こんな人におすすめ
・海の幸が好きな人
・その場所にしかない絶景に出会いたい人
・定番観光地ではなく、少し穴場な場所に行きたい人
ひとり旅おすすめポイント
・北海道の海の幸を味わえる
・迫力ある風景に出会える
・移住者に人気のリゾート地で暮らすように旅できる
紹介する人:Ryoko
若い頃から旅行好き。
子どもが巣立って、親も元気な今がチャンス!と仕事や家事の合間を縫って、日本各地へのひとり旅を楽しむ50代女性。
北海道は大好きで何度も訪れているけど、次は定番観光地ではない、ちょっと穴場な地域を訪れてみたい。
そんな思いで見つけたのが鹿部町(しかべちょう)でした。

函館空港からバスで2時間 いざ!鹿部町へ
鹿部町は函館の北にある北海道の大自然リゾート大沼国定公園を経由し、そこから東側に抜けたエリアに位置します。
道南の渡島(おしま)半島のランドマークである「駒ヶ岳」の東側です。
なお鹿部町の名前の由来は、アイヌ語の「シケルペ」(キハダの木のあるところ)が訛ってシカベとなったそうです。


鹿部町は「水産王国」と称されるほど、漁業の盛んな町です。
通年でタコやカレイやホッケが水揚げされる他、冬場は「たらこ」の原料であるスケソウダラやホタテの水揚げが浜を賑わします。
昆布も有名です。
主に津軽海峡~噴火湾沿岸で獲られる道南産の真昆布は「白口浜」という銘柄で古来には天皇陛下への献上品とされ、鹿部町の白口浜真昆布は最高級の昆布といわれているそうです。
道の駅でも白口浜真昆布を活かした商品が沢山ありました。

活火山である駒ヶ岳の麓の町で、温泉とも縁が深い町。
町内には温泉も多く、ほとんどのお宿が温泉旅館です。
道内でも珍しい間歇泉(かんけつせん)が見られる間歇泉公園もあります。
間歇泉とは 一定の時間をおいて、周期的に熱湯や水蒸気を噴き出す温泉のことです。
鹿部町に到着後、最初に間歇泉公園を併設する道の駅に立ち寄りました。

漁業の町の道の駅は魅力たっぷり!鹿部町旅の始まり
「道の駅しかべ」に着いたら、まずは食堂へ。
鹿部漁業協同組合女性部のお母さん(浜のかあさん)たちに観光協会の方々が根気よく交渉し、立ち上がったのが「浜の母さん食堂」です。
お母さんたちの元気な声が飛び交い、どこか懐かしい気持ちになれるあったかい雰囲気があります。
地元の人も観光客も集まる人気店です。

プレミアムたらこ御前、煮魚御前、たらこごはんセット等、海の幸を存分に活かしたメニューが並びます。
内浦湾(うちうらわん)で水揚げされたスケソウダラの卵を、長年目利きしてきた鹿部町の水産加工会社が仕上げた「鹿部たらこ」の「たらこご飯」はとくに絶品でした!
たらこ好きの皆さんはぜひ試してみてくださいね。
ちなみに、地元人は「活火山に囲まれた湾」である内浦湾のことを「噴火湾」と呼ぶそうです。
噴火湾と見かけたら内浦湾のことだと思ってください。


間歇泉は眺めるだけじゃない!熱を利用し絶品蒸し料理を
「道の駅しかべ」では温泉の熱を利用した蒸し料理も楽しめます。
道の駅で購入した商品を、道の駅に併設された蒸しスペースで、その場で蒸して食べられます。
私は定食を食べた後だったので、お饅頭を蒸して食べました。
食材を購入すると蒸すためのキットも貸出してくれます。
火傷に注意しながら、食品をセットし、時間が来たら取り出してパクり!
ふかふかのお饅頭は絶品でした。

お饅頭以外にも、卵やホタテ、豚肉のセット、噴火湾産の牡蠣なども売店で販売しています。
おまんじゅう1つからでも注文できるのが嬉しいところ。
蒸し器は複数あり、旅人の方が思い思いのものを蒸していました。
この蒸し料理を目指して道の駅に来られる方もいるそうです。

間歇泉はずっと噴き出している訳ではなく、定期的にお湯が吹き上がり、一定期間を置いてまたお湯が噴き上がるのを繰り返します。
道の駅の中に公園に通じる通路があるので、入り口で入場券を買って入ってください。
噴き上がるお湯の高さは自分の身長を優に超える圧巻のものです。
大自然の偉大さ、神秘さを味わえるのも間歇泉公園の魅力です。

間歇泉公園内には足湯スペースもあります。
間歇泉が噴き出すまでゆったりと足湯でくつろぎながら待つのもオススメです。

鹿部町のスーパーマン!観光協会の金澤さん
鹿部温泉観光協会の金澤さんは函館出身。
「観光で地域の役に立ちたい」と地域おこし協力隊として鹿部町に。
今では観光協会で地域活性推進プロジェクト担当として活躍されています。
道の駅の立上げからさまざまなイベント企画まで、ひとり何役もこなすスーパーマンのような方です。
北海道観光マスター、温泉ソムリエマスター、温泉観光実践士でもある金澤さん。
温泉やサウナことを聞いても、いろいろと教えてくれる優しいお兄さんです。
鹿部町に来訪された際は観光協会にも立ち寄ってみてくださいね。
鹿部町の海の幸を堪能!コスパ抜群のお寿司屋さん「大寿し」
鹿部町の観光スポットは多くありませんが、港町としての落ち着いた雰囲気に惹かれて移住してくる方が多い町です。
リゾート地として開拓されたエリアもあります。
移住者はシニアの方が多く、函館からほど近く、スキー場へも30分から1時間ほどですぐに行けることも人気の理由です。
町内に飲食店は少なめですが、地元の人々に人気のお寿司屋さん「大寿し」があります。

地元の魚を使ったお寿司は、シャリもネタもどちらも美味。
季節によってはイカのお刺身や、タコの頭といった珍味を楽しむこともでき、お酒好きにはたまらない料理が揃っています。
カウンターには夜が更けるにつれ、地元の方、最近移住された方、いろいろな方が集まります。
鹿部町のあったかさに触れる時間を過ごせました。


圧倒的なクオリティーの海の幸がいただける鹿部町。
一味違った北海道旅をしたい方にオススメです。

ひとり旅の目安費用
<交通費>
函館空港⇔道の駅 しかべ間歇泉公園 往復4千円(路線バス)
<体験費>
道の駅しかべ 2,000円(食堂、蒸し用食材)
大寿し 4,000円
<宿泊費>
温泉旅館 吉の湯 7,000円
※宿泊ご希望の方は電話にてご連絡ください。(01372-7-2211)
あとがき
函館に来た方で大沼国定公園まで足を伸ばしたことはあっても、鹿部町まで足を伸ばしたよ、という方は少ないかもしれません。
漁業で栄える町なので、観光スポットや飲食店は少なめですが、道の駅で蒸し料理を楽しんだり、地元の海産物を楽しんだりと食の魅力には事欠かない町です。
町の方、移住者の方、ふと言葉を交わした方々が皆さん親切に話をしてくださったのが印象的。
間歇泉の偉大さに心奪われつつ、町のあったかさに触れる旅ができました。
【温泉蒸し釜体験♨️】北海道鹿部町「しかバスに乗って」PART2、道の駅しかべ間歇泉公園で遊ぶ!
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