迎賓館で
気分は国賓!
東京赤坂ひとり旅
「迎賓館赤坂離宮」と赤坂グルメを巡る半日ひとり旅
こんな人におすすめ
・気軽に非日常の時間を体験したい
・歴史的建造物が好き
・海外旅行気分を味わいたい
迎賓館ひとり旅のおすすめポイント
・国賓気分で国宝建築を巡れる
・各国の大使館が揃う赤坂だからこそ、本格的な異国グルメを味わえる
・東京近郊からであれば、日帰りで気軽に楽しめる
紹介する人:Maki
二つの仕事を掛け持ちし、2児の母として子育ても奮闘中。
二兎どころか三兎追う欲張りな30代女性。
慌ただしい日々の中で、一人の時間がないと自分をうまく保てないタイプ、と気づいてからは意識して一人の時間を持つように。
来週、一人の時間ができそう、と気づいたある日。
近場でいいところないかと探してみたら、メディアでよく見かける迎賓館赤坂離宮が見学可能!
ということで、港区赤坂へ日帰り一人旅してきました〜
迎賓館赤坂離宮:国王から首脳まで、世界のVIPをもてなす場
港区・元赤坂にある「迎賓館赤坂離宮」
国王や首脳など外国からの賓客が訪れた際に、会談やおもてなしの場として使われます。
実はこちらの建物、一般公開しているのです。
参観できる場所は「本館」「庭園(主庭および前庭)」「和風別館」という主に3つのエリアに分かれています。
一度に3か所すべてを見ることはもちろん、本館と庭園だけ、和風別館と庭園だけというコースも選択可能。
ただし、和風別館の見学はガイドツアー方式となっており、事前予約が必要です。
今回、せっかくなら和風別館も見学したいと迎賓館のHPをのぞいてみたところ、残り1名枠があり滑り込み!
直前の日程にもかかわらず予約を取れました。
こういうのも一人行動の嬉しいところですね。
迎賓館の最寄駅はJR・東京メトロの四ツ谷駅です。
丸の内線で四ツ谷駅に向かいました。
四ツ谷駅から迎賓館までの道中にコンビニはないので、寄りたい方は四ツ谷駅前のファミリーマートを利用しましょう。
迎賓館の敷地内にも自販機はあるので、水分の入手は入場後も可能です。
丸の内線 四ツ谷駅の改札を出て、左方向に道路を進みます。
最初の交差点を渡ると、立派な迎賓館の正門が見えてきます。
まるで日本ではないような、ヨーロッパに訪れたかのような景観に圧倒されつつ、参拝入口のある西門に向かいます。
四ツ谷駅から西門までは徒歩で約5分です。
西門から入った先で手荷物検査を受けます。
平日午前中は空いていて、すぐに空港のような機械で検査を受け、スムーズに入場できました。
検査後に参観のチケットを購入します。
チケット代金は「本館」「庭園(主庭および前庭)」「和風別館」をすべて見ると2000円、「本館」と「和風別館」のいずれかと「庭園」なら1500円、庭園のみなら300円です。
入り口正面、チケット売り場のすぐ横にある建物の2階に、無料で利用できるコインロッカーがあります。
見学に不要なものは預けて、身軽になって出発しましょう。
屋外を歩く時間は意外と長いので、日傘や帽子、水分はお忘れ無く。
東宮御所から迎賓館へ:時代と共に変わりゆく建築の歴史
迎賓館赤坂離宮はかつて徳川家の屋敷があった場所にあります。
その広大な敷地の一部が皇室に献上され、明治42年(1909年)に「東宮御所」として建設されました。
当時の一流建築家や美術工芸家が総力を上げて建築した洋風宮殿建築で、昭和天皇や上皇様がお住まいになったことがあるそうです。
戦後、赤坂離宮の建物と敷地は、皇室から国へ移管。
国立国会図書館や東京弾劾裁判、前々回の東京オリンピックの組織委員会などでも使用されました。
壁厚は最も厚いところで180センチ、薄いところでも56センチもある立派な洋館。
建て替えの案もありましたが、昭和の大改修を経て、外国の賓客を迎える「迎賓館」として生まれ変わることに。
外国の賓客をもてなすのに洋館だけでは、と和風別館も建てられ、昭和49年(1974年)に現在の迎賓館が誕生しました。
国王や首脳など外国からの賓客が訪れた際に、会談やおもてなしの場として使われています。
2016年からはゲストを迎える時以外は一般公開されています。
コロナの時期は閉まっていて、最近やっと平常に戻ったとのことです。
和風別館の見学ツアーの予約時間の1時間半ほど前に到着。
見学ツアーは予約の10分前に集合とのことで、まずは本館の見学に向かいました。
迎賓館赤坂離宮:国宝本館と主庭の魅力を満喫
迎賓館本館は地上2階、地下1階建て、延床面積は約1万5000㎡という広大な建物です。
東京23区で唯一の国宝建築でもあります。
首脳会談やおもてなしの場として、現役で使用されている4つの部屋を中心に見学できます。
本館内は撮影もスマホ操作もNGなので、スマホやカメラはカバンにしまいましょう。
撮影できる場所だとつい撮影に必死になってしまいますが、一切禁止となると、観ることに集中できて新鮮な時間でした。
豪華絢爛な室内の様子は、港区観光協会HPに素敵な写真が多数載っているので、後ほど本ページ下のリンクよりお楽しみください。
国賓気分に浸りながら館内を巡りました。
写真パネルが飾ってあるので、ここにあの人が来たんだ、同じ空間に今いるんだ、と興奮気味に。
各部屋に説明ボランティアの方がいるので、お話を聞くのもオススメです。
今いる空間で起こった歴史的な出来事を聞きながら眺めると、より感慨深く感じます。
館内は順路に沿って進みます。
本館への再入場はできないため、1箇所ずつ、じっくり楽しみながら進むのがオススメです。
本館見学の所要時間は1時間くらい見込んでおけばゆっくり観れると思います。
本館の見学の後は主庭に向かいます。
お庭の中心には立派な噴水が。
2009年には本館、正門とともに、この噴水も国宝に指定されています。
噴水が国宝に指定されているのはとても珍しいらしいです。
訪れた日は噴水の清掃直後で、お水がとても綺麗でした。
本当に暑い日でしたが、休憩スペースは屋外にも多数設けられていて涼めました。
主庭の見学を終え、和風別館の見学予約時間までまだ少し余裕があったので、前庭にて本館の全景を眺めつつ休憩を。
キッチンカーでアイスコーヒーとクッキーを購入し、パラソルの下で涼みました。
豪華絢爛な本館を眺めながらのカフェタイムは、東京都心にいるとは思えない不思議な時間でした。
パラソルの下にはアフタヌーンティーセットを楽しむ方々が多数いらっしゃいました。
調べてみると、「迎賓館の前庭でアフタヌーンティー」というサービスが!
1セットが2名分なので一人ではちょっと厳しいですが、どなたかと行く機会のある方はぜひチャレンジしてみても楽しそうです。
要予約なのでご注意を。
迎賓館赤坂離宮:和風別館「游心亭」で日本文化を満喫
時間になったので、和風別館見学ツアーの集合場所へ。
この日は猛暑日だったので、涼しい室内で概要の説明を聞いてからスタートです。
前半で書いた迎賓館の説明は、ほぼこの時に教えてもらったものです。
日本を訪れた賓客に、洋館だけでなく、日本文化も体感してほしい、と1974年に建てられた和風別館「游心亭(ゆうしんてい)」
金沢市生まれで帝国劇場の設計も手がけた谷口吉郎氏により設計されました。
和風別館も基本的に撮影NGですが、一部写真OKのスポットもありました。
猛暑日は通常のコースと異なり、前庭を横切り、和風別館の正面玄関から入ります。
その際、本来は撮影できない和風別館の玄関を撮影させてもらえました。
賓客の方々は車で移動し、この玄関から中に入るそうです。
もう一つの撮影OKスポットは和風別館から眺めるお庭。
春には紅白の梅の花が咲き誇り、絵巻物のような景色が広がるそうです。
緑が美しい季節も十分綺麗でした。
お庭の池は室内の天井に水の「ゆらぎ」を映し出すために作られました。
このゆらぎを存分に楽しむなら断然冬の晴れた日。
太陽の高度が低くなるため、部屋の奥の方の天井までゆらぎが映り込み、大変綺麗だそうです。
ゆらぎは綺麗だけど、せっかくのお庭に鯉がいないのは、と指摘したのは田中角栄氏。
彼の意向を受けて、建築当時は20センチの水深しかなかった水盤を、最大80センチの深さの池に改修し、鯉を入れたそうです。
鯉の餌やりは海外からのお客様に人気で、ほぼ全員が体験されます。
トランプ前大統領が2017年の来日時に池の鯉に餌やりをする様子が大きく報じられた場所として記憶にある方も多いのでは。
建物やお庭の説明だけでなく、
日本の首相はいつもこの椅子に座る
エリザベス女王のためにスリッパを特注した
モディ首相が来られた際は180年物の盆栽をここに飾った
など具体的なエピソードが面白く、約1時間の見学ツアーはあっという間に終わりました。
迎賓館にお越しの際は、ぜひ事前予約をして和風別館のツアーも申し込まれることをオススメします。
帰りは本館の全景を眺めつつ、正門から出ます。
正門の手前にはお土産屋さんもあります。
ここでしか手に入らない限定グッズも多いらしいので、欲しい方はお見逃しなく。
異国情緒あふれるランチタイム:赤坂のベトナムレストランアオザイ
迎賓館を後にしたらちょうど昼時。
赤坂に移動しランチに向かいました。
どうせなら異国気分に浸りたいと「ベトナムレストランアオザイ」へ。
地下鉄千代田線赤坂駅 7番出口から徒歩1分、創業1980年の歴史ある赤坂のベトナム料理店です。
日替わりオススメランチとランチビールで1300円をいただきました。
アオザイはおひとりさま歓迎のソロメシ加盟店でもあります。
ディナータイムに一人で来店しソロメシアプリを提示すれば、「ソロメシ限定メニュー」を注文できます。
店主の木村さんは「女性のおひとりさまに数多くご来店いただいているお店です。
ベトナム料理の定番メニューをいろいろ少しずつ食べられるセットをご用意しました。
赤坂にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください」と話されています。
他にも赤坂、港区にはソロメシ加盟店が多数あります。
詳しくはソロメシホームページをご確認ください。
時代が大きく移り変わる中で国の威信をかけ、当時の建築、美術、工芸界の総力を結集し建てられた迎賓館赤坂離宮。
今も外交の舞台として活躍する豪華な建築は、歴史ファン、建築ファンでならずとも一度訪れてみたいスポットです。
国際色豊かな赤坂グルメとともにぜひお楽しみください。
迎賓館ひとり旅の費用目安
<迎賓館赤坂離宮> ※和風別館は要予約
和風別館・本館・庭園 2000円
本館・庭園 1500円
和風別館・庭園 1500円
庭園 300円
ランチ 1300円
あとがき
ふとできた平日昼間の一人時間。
家でぼーっとするのは勿体無いけど外は猛暑だし、と探してみつけたのが迎賓館赤坂離宮の見学ツアーでした。
猛暑の中で行って本当に楽しめるのかと躊躇しつつも、勢いで予約をとりましたが、これが大正解!
建物内が涼しいのはもちろん、迎賓館の敷地内には各所に休憩スポットがあります。
こまめに休憩し、水分補給すれば猛暑日でも問題なし。
東京の真ん中に、ここだけ違う時間が流れるような特別な空間で過ごした半日は、完全に非日常の時間でした。
身も心もリフレッシュできましたよ。
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