上高地ハイキングと
温泉旅館で
夏満喫のひとり旅
上高地ハイキングと浅間温泉、大人のひとり旅で夏を満喫
こんな人におすすめ
・景色を楽しみながらゆったりと歩きたい人
・温泉旅館でまったりしたい人
・夏の猛暑から逃れ、爽やかに過ごしたい人
上高地&浅間温泉ひとり旅のおすすめポイント
・清々しい空気の中でハイキングを楽しめる
・心身ともにリフレッシュする時間を持てる
・公共交通機関だけですべての行程が可能
紹介する人:Yuko
山が好きで、登山を楽しむサークル(ワンゲル部)に所属していたこともあるアクティブな60代女性。
今は登山届が不要な範囲で、景色を楽しみながらハイキングするのが好き。
ひとりだからこそ、自分の気持ちだけに従って、休みたい時に休み、歩きたい時に歩く。
このような時間を過ごせる今が人生で一番楽しい!
20代の頃、登山の出発地点として訪れた上高地は憧れの地。
ずっと再訪したいと思っていました。
朝から始める上高地探索:電車とバスで辿り着く大正池の美
今回の旅、最大の目的は上高地(かみこうち)です。
上高地は、日本を代表する山岳景勝地であり、長野県松本市に位置します。
その標高はおよそ1500m、周囲を北アルプスの山々に囲まれた平地で、勾配のない散策路が約10kmにわたって続きます。
この独特な地形により、誰でも気軽に高地でのハイキングを楽しめる貴重な場所です。
上高地エリアは、例年4月中旬から11月中旬までの約7か月間開放されています。
上高地内にも宿泊施設は存在しますが、限られた数とシーズンのため、早めに予約が埋まり、価格も高めです。
今回は、松本市内のお宿を拠点に、上高地を訪れることにしました。
上高地訪問の前日には松本市に到着。
その日は松本市内の観光を軽く楽しんだ後、駅前のビジネスホテルで宿泊しました。
当日は、大きな荷物はホテルに預けて、松本駅を8時2分に出発する、新島々駅行きの松本電鉄上高地線に乗車。
このローカル線は可愛らしい2両編成で、松本が始発駅なので座って車窓からの風景を楽しみました。
30分ほどで新島々駅に到着。
ここでバスに乗り換え、約1時間をかけて上高地を目指します。
バスは梓川沿いを走り、美しい眺めを楽しめます。
梓川沿いを走る時間の長い行きは左側、帰りは右側の座席がオススメです。
上高地への自家用車でのアクセスは許されていないため、公共交通機関で向かう必要があります。
自家用車で来た方が、途中駅から乗り込んできます。
自然と対話:上高地ハイキングは大正池からスタート
20代の頃に訪れた記憶を辿り、大正池からの散策をスタートすることに。
9時半頃に大正池に到着し、ひと息つくため大正池ホテルへ。
美しい大正池を眺めながら、コーヒーとチーズケーキを味わいました。
大正池は、大正4年(1915年)の焼岳の噴火によって梓川が堰止められ、形成されました。
池の水は深いエメラルド色をしており、その美しさは神秘的な雰囲気を漂わせています。
かつては水面から立ち枯れた木が数多く見られましたが、時間と共にそれらは次々と流され、現在ではほんの一部しか残っていません。
大正池から始まるハイキングコースを歩き始めると、上高地に来たという実感が湧いてきました。
上高地の散策路は整備されており、歩きやすくなっています。
私自身はトレッキングシューズを履いて行きましたが、普通のスニーカーでも十分に歩ける道でした。
ただし、真夏でも夜間は10度近くまで気温が下がり、松本市内では真夏日でも最高気温が20度台です。
半袖だけでは肌寒さを感じるかもしれません。
天候も変わりやすいため、防水ジャケットやレインコートを忘れずに持って行くことをオススメします。
近頃、大阪や東京の暑さに耐え切れなくなっていましたが、上高地ではまさに「避暑」にふさわしい、涼しく爽やかな時間を過ごせました。
沿道には多くの白い花が咲いていて、バリエーション豊かな野鳥の鳴き声や清流の流れる音を楽しみながら、ゆっくりとした時間を過ごせました。
大正池から始まる道は、小川が流れる道や小さな橋、池、沼地など、さまざまな風景を楽しみながら歩けます。
河童橋に近づくと、その雄大な景色に感動を覚えます。
パッケージツアーだとバスターミナルを拠点に動くことになりますが、個人で上高地を訪れるのであれば、大正池から歩き始めることをオススメします。
<今回のハイキングコース>
Total:75分 4km
①大正池 → (25分 1.2km)→ ②田代池 → (梓川コース 20分 1km)→ ③田代橋 → (10分 0.5km)→ ④ウェストン碑 →(20分 1.1km)→ ⑤河童橋
河童橋に到着、上高地の絶景を眺めつつホテルランチ
河童橋に着くとちょうど昼時だったたので、河童橋のすぐ近くにある「ホテル白樺荘」のレストランで食事をとることに。
絶景を望むテラス席が人気のレストラン。
しかし、この日は間もなく雨が降りそうだったため、室内のお席を選びました。
上高地の風景を眺めながら、地元で作られたクラフトビール、ハムの盛り合わせ、トマトと豆乳モッツァレラのカプレーゼを。
食事中に一時的に滝のような雨が降ったものの、すぐに止みました。
なんと、雨の日割引で、会計時に10%引きになり、大変お得に感じました。
ホテル白樺荘で、素晴らしい上高地マップを見つけました。
上高地の鳥瞰図が描かれたこのマップは、山好きにはたまらない一品で、すぐに購入!
なお、バスターミナルの近くのインフォメーションセンターでも販売されていました。
憧れの上高地帝国ホテルへ
せっかく上高地に訪れたので、憧れの上高地帝国ホテルにも立ち寄ることにしました。
散策の途中、雲間から山並みが一瞬見え、美しさに心を奪われました。
上高地帝国ホテルは1933年に創業された上高地で最初のホテルで、今年で90周年を迎えています。
新緑の中で際立つ赤い屋根は、風景の中で一際目立っています。
20代の頃に訪れた際、なんて素晴らしい場所なのだ、と感動しました。
今回再訪したところ、その風格は40年前とまったく変わっていませんでした。
カフェでアップルパイとコーヒーを注文し、その美味しさに大満足。
ランチは軽めにしていたので、デザートがちょうど良い締めくくりでした。
約1時間ほどゆっくりと過ごした後、帰りのバスに乗るためにバスターミナルへと向かいました。
バスターミナルの隣にあるインフォメーションセンターでは、山の模型を見つけました。
山脈に挟まれた広大な平地という、上高地の独特の地形が良く理解できました。
上高地に訪れる方への注意点を二つお伝えします。
一つ目は、帰りのバスについてです。
行きは予約なしで乗車できますが、帰りは完全予約制となっています。
当日でもバスターミナルで予約可能ですが、可能であれば事前に予約しておくことをオススメします。
二つ目の注意点は、上高地の公衆トイレはチップ制です。
100円程度のチップが推奨されているので、百円玉を多めに持っておくと安心です。
上高地から浅間温泉へ:ひとり旅におすすめの温泉旅館
上高地15時15分発のバスで新島々駅に向かいます。
電車を乗り継ぎ、17時過ぎに松本駅に到着。
そこからバスを利用して、浅間温泉へと向かいました。
松本駅から浅間温泉入口へ向かう循環バスは1時間に3本あり、松本駅からは約15分で到着します。
その予想外の距離の近さに、私は間違えて乗り過ごしてしまいました。
松本駅から浅間温泉までの距離は非常に近いので、注意が必要です。
「浅間温泉入口」から浅間温泉の旅館街までは徒歩で約10分です。
※時間によっては旅館街により近い「浅間温泉」行きのバスもあります。
上高地での散策の後は、温泉旅館でゆっくりとくつろぐのがオススメです。
ここで、一人旅に最適な温泉旅館を二軒ご紹介しましょう。
富士乃湯 - 部屋食と貸切風呂がひとり旅に嬉しい温泉旅館
富士乃湯は、明治20年(1887年)創業の由緒ある浅間温泉の温泉旅館で、一人旅にぴったりな宿泊施設です。
立派な門構えと美しいお庭が目印です。
宿に住み着いているネコちゃんと、当主の二木さんが迎えてくれます。
「お一人の時間を気兼ねなく、心ゆくまで寛げるお部屋食や、貸切風呂などが好評です。
早めにチェックインして、ゆっくりと宿内で過ごすお客様が多いですよ」と二木さんは話してくれました。
一日一部屋限定の一人専用プランのお部屋は「穂高」。
一人にちょうど良いサイズの和室は広縁が付いており、ゆっくりとくつろげます。
また、朝食と夕食はお部屋で提供されるので、まさに「おこもり」が可能です。
誰でも無料で使える貸切風呂は、一人旅にとってとくに魅力的です。
アメニティも充実しており、中でも、ドライヤーはダイソン、シャワーヘッドはリファの製品になっているのも嬉しいポイントです。
もちろん、貸切風呂だけでなく広々とした大浴場も設けられています。
大浴場で体を温めた後、脱衣所にあるマッサージチェアで体をほぐすのも最高の贅沢です。
富士乃湯は、素材の味を活かし、一品一品丁寧に作られた料理も大きな魅力。
名物の焼き胡麻豆腐や信州牛のローストビーフは非常に美味しいと評判です。
部屋食なので、自分だけの空間で、自分のペースで楽しめます。
栄の湯旅館 -ノスタルジックな雰囲気漂う温泉旅館
浅間温泉にある栄の湯旅館は、昭和レトロな建物が魅力的な温泉旅館です。
一歩足を踏み入れると代表の上原さんが温かく迎えてくれます。
「アクセスの良い浅間温泉は一人旅にも最適です。
古き良き昭和の雰囲気を味わいながら、ゆっくりとお過ごしください」と上原さんは話してくれます。
一人で過ごすには落ち着かない広さの部屋に、戸惑ったことありませんか?
栄の湯のお部屋は、一人で過ごすのにちょうどよいサイズ感です。
窓の外に広がる緑を眺めながら、ソファでリラックスする時間は非常に心地よいものです。
夕食と朝食は個室で楽しめ、人目や時間を気にすることなく、ゆっくりと料理を味わえます。
川魚のお刺身か馬刺しはお好みで選べ、とくに信州牛のすき焼きは絶品です。
美味しそうだけど食べ切る自信がない、という方には少食プランもあります。
お椀ものと茶碗蒸し、前菜が数品少なくなるので、好みに合わせてお選びください。
朝食も夕食と同じ個室で。
温かい味噌汁がとくに美味でした。
お部屋にはトイレがないものの、各階にはきれいにリフォームされたトイレが設けられているので、安心してご利用いただけます。
一人旅歓迎キャンペーン開催中!「ソロトリをみた」で、素敵な一品プレゼント
栄の湯旅館におひとりでご宿泊し、予約時とチェックイン時に「ソロトリをみた」と伝えていただいた方に、素敵な一品をプレゼントします。
<期間>
2024年3月31日ご宿泊分まで
<プレゼント>
770円以下のお好きなドリンク1杯
※ご宿泊1回につき、1回進呈します。ご連泊の場合も1回となります。
※オンライン予約の場合、備考欄に「ソロトリをみた」とご記載ください。
※栄の湯旅館の場合、「公式HPからのオンライン予約」もしくは「電話予約」の方限定のサービスです。
※本キャンペーンは宿泊施設によるものではなく、ソロトリとしてのキャンペーンのため、本件に関するお問い合わせはソロトリまでお願いいたします。
お問い合わせ先:Instagramソロトリ公式アカウントにDM、またはメール(solotori @ hone-corp.jp)
上高地&浅間温泉ひとり旅の費用目安
<交通費>
東京・新宿⇔松本 往復10,000円
※通常このルートの運賃は片道6,620円ですが、JR東日本のサイト(えきねっと)で乗車日の13日前までに申し込むと30%OFFの4,620円で乗車可能(23年7月時点)
松本駅⇔上高地 往復5,500円(新島々経由 電車&バス)
松本駅⇔浅間温泉 往復800円(アルピコ交通バス)
<宿泊費>
富士乃湯 1泊2食付き 35,000円(9月以降のご予約受付中)
栄の湯 1泊2食付き 15,000円(9月以降のご予約受付中)
<体験費>
大正池ホテルでのカフェ 1,000円
ホテル白樺荘でのランチ 3,000円
上高地帝国ホテルでのカフェ 2,000円
あとがき
憧れの上高地への再訪は、夏休み前の穴場を狙い、梅雨明け前の時期を選んだので、天気が最大の心配ごとでした。
40年以上ぶりの上高地ハイキングを楽しみたいし、山々をたとえわずかでも拝みたい、と祈りながら迎えた当日。
雨は予報よりも少し遅れ、ときおり雲の切れ間から山の全景が見えました。
一人だからこそ、鳥の声や水の音に耳を傾け、自分のペースでゆっくりと進みました。
本当に贅沢なひと時でした。
一人旅でちょっといい温泉旅館に泊まる、という新たな経験に初挑戦!
これまではいつも、一人旅で贅沢し過ぎるのも、と価格重視でビジネスホテルを選んでいました。
しかし、大人になったいまだからこそ、たまには自分をたっぷり甘やかしてあげる、このような時間もあっていいなと思いました。
新たな体験はクセになりそうです(笑)
当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
また、まとめサイト等への引用を厳禁いたします。
行き方と、過ごし方と細かく投稿していただき、拝見してるだけで、行った気分です。
新島々、地元民は普通ですが、よく考えたら可愛いワードですよね❤️
上高地はこれから最大のシーズンです✨
多くの皆さんにあの景色を求めて行ってもらいたいので、投稿楽しみにしています🎵
私も10月に上高地へいく予定です〰️ また色々情報教えてください