信号がない
清流の町を走る
サイクリング旅
清流古座川 信号がない町をひた走るガチサイクリングひとり旅
こんな人におすすめ
・サイクリングが趣味な人、サイクリングを始めてみたい人
・豊かな自然が好き、とくに海より川派な人
・秘境と聞いて、心がうずく人
古座川ひとり旅のおすすめポイント
・清流を横目に楽しみながらサイクリングを楽しめる
・ガイドツアーで秘境の滝に行ける
・人情味溢れる地元の人と出会える
紹介する人:Naoki
人と話すのは好きだけど大人数の飲み会は苦手で疲れちゃう。
興味があることにはいろいろと手を出してしまうけど、1つのことが長く続かない。
対人関係にちょっとしたコンプレックスを抱える40代男性。
自然豊かなエリアが大好きで、身体を動かしたり、ぼけーっとしたり、仕事をしたりする時間が好き。
美味しいご飯ももちろん大切。
古座川の清流を横目に楽しみつつ、本格的なコースをサイクリング
古座川町は和歌山県南部に位置する、人口2300名程度の落ち着いた町です。
東京からは、羽田空港から南紀白浜空港へ約1時間。
南紀白浜空港から古座川町までは車で約1〜1.5時間、バスや電車で約2時間程度。
一言でいうと、東京から約3時間で辿り着ける秘境とも称される地です。
町内には駅がなく、隣町の古座駅から徒歩で25分ほどで町内に入れます。
山林地帯が全体の約9割を占め、信号やコンビニも見当たらない状況です。
一見ネガティブな印象を受けるかもしれませんが、この不便さが実は古座川の特別な魅力となっています。
町内を流れる清流古座川は、「平成の名水百選」にも選出され、「美女鮎(みめあゆ)」と呼ばれる高級料亭で供されるブランド鮎の生息地として知られています。
高さ100メートル、幅500メートルの壮大な「一枚岩」や、風雨により無数の穴が開いた巨岩「虫喰岩」など、国指定天然記念物が2つもあります。
大自然の中、初心者から上級者までが楽しめる3つのサイクリングコースがあり、サイクリングを始めたばかりの方もベテランの方も満足できます。
初心者でも安心のEバイク完備!古座川サイクリングを楽しもう。
古座川でのサイクリングの楽しみ方には、自転車の持ち込みとレンタルの2通りがあります。
<持ち込み>
JRのサイクルトレインが便利です。
白浜駅から古座駅まで移動し、古座駅からは自転車に乗って移動します。
<レンタル>
古座川町観光協会にて、クロスバイク、マウンテンバイク、Eバイクのレンタルが可能です。
e-bike(E-バイク)はスポーツバイクに電動アシストユニットを取り付けした自転車で、こぎ始めや坂道など、力が必要な時にアシストしてくれます。
一枚岩や虫喰岩の他にも、表面が平らになって床のようになっている岩の上に、無数の岩穴が開いており、中央に滝がある「滝の拝(たきのはい)」と呼ばれるエリアがあります。
滝の拝までのルートはアップダウン多めですが、電動アシスト付きのEバイクであれば気軽に挑戦できます。
自分のペースで走りつつ、疲れたら清流を眺めて癒される。
そのような一人旅ならではのサイクリングを楽しんでみませんか?
古座川で大人の川遊びに興じよう!ガイドと共に滝巡り、川釣りに挑戦
サイクリングを満喫した後は、清流での川遊びがオススメ。
古座川町にある「田上おとり店」さんでは、ネイチャーガイド、フィッシングガイドをしてもらえます。
ネイチャーガイドでは川を40分ほど登ったところにある秘境の滝「ハリオの滝」や「植魚の滝」を見られます。
川に足を踏み入れると、清流でしか見られない赤ゴケが。
写真や言葉では伝えきれない、マイナスイオンが溢れる空間を楽しめます。
運がよければオオサンショウウオを見かけることも。
フィッシングガイドでは、「鮎のおとり釣り」や「ミノーイング」を楽しめます。
鮎のおとり釣りとは、自己の縄張りを守る鮎の習性を利用した釣り方で、仕掛けをつけた「おとり鮎」を鮎の周りに泳がせ、体当たりしてくる鮎を引っ掛けるというものです。
おとり釣りを体験してみると、スムーズにおとり鮎をセットして釣り上げるのは結構難しいと感じました。
おとり鮎に無理をさせると弱ってしまうので、新たに釣り上げた鮎をおとり鮎する、このサイクルをどれだけ維持できるかが釣果に大きく影響します。
釣りは運だと思いがちですが、鮎釣りはかなり釣り手の技術に左右されるため、大会では力量の差が如実に現れると言われているそうです。
釣り竿も高いものでは50万円近くするそうで、一度ハマってしまうと深い世界に引き込まれること間違いなしの趣味と言えます。
古座川ひとり旅スタート、まずは現地ガイドさんの元へ
一人旅の醍醐味は、気軽に軌道修正できること。
だからこそ旅の最初に地域の人の話を聞くのがオススメ。
古座川町に訪れたら、観光協会に立ち寄ってみましょう。
古座川町の観光協会で働いている増山さんは、奥様の地元である古座川町に東京から移住してきました。
「宿も食事処も少ない古座川ですが、東京の有名企業の役員の方など、熱狂的なファンが少しずつ増えてきています。
町としてもこれから観光に力を入れていく予定なので、今後が楽しみな町です」と話されています。
古座川のひとり旅歓迎のお宿:人情味溢れる「やまさき屋旅館」とウッドデッキが魅力の「GOENZA」
古座川町の宿泊施設の少なさは課題ですが、一人旅歓迎のお宿を2箇所ご紹介します。
1つ目は「やまさき屋旅館」
おしゃべり好きな女将さんが気遣いを見せてくれる、人情溢れる、少しおせっかいなお宿です。
女将さんが2022年末に病気になられて以降、朝食は提供されていませんが、夕食は非常に美味しく、量も十分です!
(要望に応じて量を減らすことも可能です)
2つ目は「ご縁坐 GOENZA(ごえんざ)」
滝の拝エリアを目の前にした民宿です。
一軒家の部屋貸しなので、他のお客様と出会う場合もありますが、私が行った時は広々とした一軒家を丸ごと貸し切り状態でした。
朝早く起き、ウッドデッキから滝の拝を眺め、水音を聞きながら本を読む、非常にオススメです。
古座川ひとり旅の費用目安
<交通費>
飛行機(東京⇔白浜)往復22,000円
バス&電車(南紀白浜空港⇔古座)往復4,000円
レンタカー(白浜⇔古座川)15,000円(3日間)
<宿泊費>
やまさき屋旅館 2泊夕食付き 15,000円
ご縁坐 GOENZA 1泊素泊まり 5,000円
<体験費>
ネイチャーガイド 8,000円
フィッシィングガイド 8,000円
レンタルサイクル 5,000円
あとがき
正直に言うと、飲食店や宿泊施設がまだ少なく、観光地としてはまだまだ発展途上とも言える古座川町。
ただ、自然に満ちた地域として大阪万博などを機に名を知られるようになる大きな可能性を秘めています。
サイクリング好きの方、清流好きの方には、ぜひ古座川の空気を感じていただきたいです。
また、「古座川ジビエ」という、飲食業界では大変有名なジビエ専門施設もあります。
知られざる古座川町の魅力を、ぜひあなた自身の目で確かめてみてください。
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