丸亀うちわ×藍染
伝統工芸
ディープ旅
丸亀うちわと本藍染体験で自分だけの一品を作るひとり旅
こんな人におすすめ
・伝統工芸・藍染に興味がある人
・短時間の体験ではなく、しっかりとものづくりを楽しみたい人
・うどん好きな人
・SDGsやエコツーリズムに興味がある人
丸亀ひとり旅のおすすめポイント
・お古の服が藍染で蘇る
・一人だからこそ、伝統工芸にゆっくりと取り組める
・朝昼晩、うどん三昧も夢ではない!
紹介する人:Naoki
人と話すのは好きだけど大人数の飲み会は苦手で疲れちゃう。
興味があることにはいろいろと手を出してしまうけど、1つのことが長く続かない。
対人関係にちょっとしたコンプレックスを抱える40代男性。
自然豊かなエリアが大好きで、身体を動かしたり、ぼけーっとしたり、仕事をしたりする時間が好き。
美味しいご飯ももちろん大切。
丸亀で自分のお気に入りの服が生まれ変わる感動を
瀬戸内海に浮かぶ香川県の第二の都市、丸亀市。
美しい丸亀城や猪熊弦一郎現代美術館、瀬戸内国際芸術祭も開催される本島といった観光地が点在しますが、丸亀の魅力はそれだけに止まりません。
丸亀への一人旅でオススメしたいのは、一人だからこそゆっくりと伝統工芸に没頭する「体験以上修行未満」な旅です。
丸亀市にある「旅籠屋Tonbiii(とんび)」では、藍染の本場徳島で修行を積んだ職人さんと共に、本藍染と丸亀うちわ作りに挑戦できます。
Tonbiiiの職人、清水さんは持病のアトピーが悪化した時に、衣食住をいろいろな切り口で情報を調べました。
古くから漢方薬としても使われ、抗菌・防虫作用などの効能も持つ自然素材「藍」や、藍染が盛んに行われていた江戸時代の「循環した暮らし」に興味を持ち、徳島をはじめ、様々な場所で藍の勉強をしたそうです。
Tonbiiiは「灰汁発酵建て本藍染」を忠実に再現しています。
藍の葉を発酵させた蒅、灰汁、石灰、麩、日本酒を発酵させて染液を作る、江戸時代から続く伝統的な愛染技法です。
お店には大きな藍染用の瓶が3つ、すべて藍の状態が違うんだよ、と教えてもらいました。
瓶の中を覗くと、「藍華(あいのはな)」と呼ばれる発酵した泡が固まって華のように見えるものが浮いています。
藍華は藍の元気のバロメーターと言われていて、藍が元気だと大きくなります。
瓶に手を入れてみると温度感やぬめりが違います。
藍が生きていることを実感しながら体験できるのも藍染体験の大きな魅力の一つです。
Tonbiiiにあるハンカチやてぬぐい、Tシャツなどを購入し染めることもできますが、大切にしていた自分の服を新たに染め直すのもオススメです。
綿や麻、シルクなどの自然素材は染まりやすいですが、自然素材以外はできないというわけではありません。
スニーカーを染めている方もいて、かっこよかったですよ。
藍染め中はとにかく無になれます。
作業場で黙々と服を藍染の瓶に沈め、時間が来たら取り出して絞って空気に触れさせる。
染めたい色の濃さに合わせて作業を繰り返します。
凛とした空気の中で一つのことに没頭できる時間は一人旅ならではの醍醐味です。
丸亀うちわ×藍染で、自分だけの団扇を作ろう
日本の夏に欠かせない「うちわ」
日本三大うちわといえば、千葉の「房州うちわ」、京都の「京うちわ」、香川の「丸亀うちわ」が知られていますが、今回ご紹介するのは香川の誇り、「丸亀うちわ」です。
丸亀市のお隣の琴平町にある、「さぬきこんぴらさん」で有名な金刀比羅宮への「金比羅参り」。
江戸時代、金比羅参りのお土産として誕生した丸亀うちわは、一本の竹から柄と骨を作る独特の製法が特徴です。
現在は新しい素材とコラボレーションしたものが生まれています。
絵柄も伝統的なものから現代的なものまで、伝統を守りつつ、進化を続けているのが「丸亀うちわ」です。
Tonbiiiの職人 清水さんは、丸亀うちわの職人も減っていく中で、伝統を次の世代に残していきたいと丸亀うちわについても学び、丸亀うちわ×藍染と2つの伝統工芸をかけ合わせて体験を用意されています。
今回の一人旅では、蝋燭の「ろう」を使ったろうけつ染めで唯一無二のソロトリうちわを作りました。
うどん三昧の丸亀ひとり旅、そして絶品骨付き鶏も
うどん県の香川県、中でも丸亀市は、名店が軒を連ねる讃岐うどんの聖地であり、一人旅のオススメスポットです。
「麺処綿谷」ではボリューム満点の讃岐うどんを堪能できます。
今回は朝にスペシャルぶっかけうどんを注文しましたが、かなりのボリューム!
少し食べ過ぎました。
「石川うどん」では、化学調味料を一切使わずに作られるコシのある美味しいうどんを味わえます。
<旅籠屋Tonbiiiからのアクセス>
【麺処綿谷 丸亀店】徒歩5分
【石川うどん】徒歩1分
丸亀市の名物として欠かせないのが骨付き鶏です。
「骨付鶏 一鶴 丸亀本店」では、スパイシーな骨付き鶏とモチモチの食感が特徴的な鶏めしを楽しめます。
平日でも開店前から行列ができる人気店なので、早めの訪問がオススメです。
<旅籠屋Tonbiiiからのアクセス>
【骨付鶏 一鶴 丸亀本店】徒歩2分
丸亀のゲストハウス Tonbiiiで宿泊もおすすめ
Tonbiiiでは、本藍染と丸亀うちわ作りの体験を楽しんだ後、ゲストハウスとしての宿泊も可能です。
古い民家を改装しているので、施設はやや古めですが、ゲストハウスに慣れている方であれば問題なく利用できます。
慣れていない方は、駅前のビジネスホテルも選択肢に。
Tonbiiiの目の前は港で、広がる海の眺望を楽しみながら朝の散歩をオススメします。
丸亀でしか味わえない一人旅の醍醐味を存分に楽しんでください。
<JR丸亀駅からのアクセス>
【旅籠屋Tonbiii】徒歩5分
丸亀ひとり旅の始まりはミロクブルワリーから
丸亀を楽しむ方法はさまざま。
Tonbiiiの清水さんに町のことを尋ねればいろいろと教えてくれますが、さらに地域の人や他の旅人とつながりたいなら、地元の飲食店に飛び込むのも一つの方法です。
ミロクブルワリー(MIROC BREWERY)は丸亀に根差したブルワリーで、ビールを醸造するブルワリーエリア、カウンター席、テーブル席、1組限定の囲炉裏席を備えたパブエリアがあります。
多種多様なビールとオリジナルの料理、人気のミロクバーガーを楽しみながら、カウンター越しに地元の人たちや他の旅人とのお喋りを楽しむのも楽しいひと時です。
<旅籠屋Tonbiiiからのアクセス>
【MIROC BREWERY】徒歩6分
丸亀ひとり旅の費用目安
<交通費>
新幹線&電車(東京⇔岡山⇔丸亀)往復36,000円
飛行機&電車(東京⇔高松⇔丸亀)往復35,000円
高速バス(新宿⇔丸亀)往復23,000円
<宿泊費>
Tonbiii 1泊素泊まり 3,000円
<体験費>
愛染うちわ体験 2,500円
持ち込み品の藍染 Tシャツ1枚の場合:5,000円
あとがき
Tonbiiiでの体験を核にした丸亀一人旅。
伝統工芸に集中することで、日々のモヤモヤが自然と整理されたような気持ちになりました。
清水さんは風貌が少しいかついと感じる方、お話の仕方がややぶっきらぼうに聞こえる方もいるかもしれませんが、めちゃくちゃ心優しきジェントルマンなので、恐れずフランクに話しかけてみてください。
私はTシャツやジャケットを藍染しましたが、パンツやスニーカーを染める人もいるようです。
自分だけのオリジナルアイテム作りに、ぜひチャレンジしてみてください!
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染色体験できる宿があるなんて素敵すぎます。
行ってみたいです。